分譲地のメリット・デメリット
家を購入する時に宅地と分譲地を見かけますが、違いは何でしょうか。どちらも家を建てる土地という意味では同じですが、大きく異なってきます。宅地は土地のいろいろな呼び方の一つであり、他には畑や田、山林などがあるのです。
宅地を購入後に水道やガス、電気を引き込むのは購入した人の負担となりますので費用が掛かります。それとは引き換えに、分譲地は開発業者が一定の区域を住宅専用に開発した土地と言えるのです。電気や水道、ガス管がすでに引き込まれており、区画整理がしっかりされているのです。
つまり、分譲地のメリットとして挙げることが出来る点は、すぐにでも家を造ることが出来る状態であるという点です。すでに野菜の下ごしらえが終わっており、いつでも料理が作れる状態です。しかし、宅地はまだ野菜を洗ってもおらず、これから下ごしらえを始めるような状態と言えます。
分譲地のデメリットとしてよく言われるのが、建築条件付き土地になっている点です。家を建てる施工業者が決まっている場合があるという事です。過去に団塊の世代が沿線沿いに出来た分譲地にたくさん家を購入して建てましたが、同じような家が多いのはそのためであると言えます。
分譲地のデメリットとして、同じ建築業者になるとどうしても個性が感じられませんし、自分好みの家を造るのが難しくなります。その代わりその地域を見たときに、ある程度調和がとれた住宅地になるので見た目がいいと感じる人もいます。
宅地を購入して水道を引き込む場合、それだけで100万ほどかかる場合もあるのです。また、中古物件でもともと引き込まれている水道管が細い場合もあります。水道管が細い場合、水圧が低いため二階にキッチンや浴室を持ってくるのが難しくなります。
都市ガスが来ているなら、毎月のガス代が安くなりますので大きなメリットになります。プロパンガスは毎月の費用が高く、光熱費が増えてしまう傾向があるのです。分譲地はすでに水道やガス、電気が引き込まれているので費用の節約になることが分かります。
分譲地にはメリットとデメリットがあることが分かりますが、引っ越してきたときに同じ時期に住み始めるので近所付き合いがしやすいです。新たな土地に順応すると考える時、スムーズに新居での生活を始めることが出来るかどうかはとても大切だと言えます。家を購入する前に分譲地のメリットとデメリットをきちんと理解して土地を選ぶなら、失敗を避けることが出来ます。

